正月休みに、家でゴロゴロして過ごす、いわゆる寝正月。正月に限らず、長期休みだと、ついついいつもより長く寝てしまいがちです。そんな寝正月を過ごしてしまった方が、仕事のためにきちんとしたリズムに戻すための注意事項をお教えします。
遅寝遅起きは体内時計を乱す
遅寝遅起きによる体内時計のズレ
人間は、誰でも体内時計を持っており、その体内時計は24時間より十分~数十分長いというのは、体内時計に関する記事で述べたとおりです。24時間より長いために、体内時計を毎日調整しないと、どんどん一日の始まりの認識が遅くなり、活動モードと休息モードの切り替えも遅くなります。すなわち、休みだからといっていつまでも寝ていると、どんどん寝る時間が遅くなり、気持ちよく起きられる時間も遅くなっていきます。そのままにしておくと、無理に寝ようとしても寝られなかったり、すっきり起きることができず、日中ボーっとしてしまいます。
うたた寝も悪影響が
午後の眠気の対処法の記事でも述べたとおり、体内時計のリズム的に朝起きて7~8時間経つタイミングは眠気が来ます。また、長期休みでは、親戚づきあいなどもあり、お酒を飲む機会も多いので、食後にアルコールが回って眠くなることもあるでしょう。仕事中ならば我慢できますし、そうそう横になれないので深い眠りにはなりませんが、実家や自宅などでゴロゴロした状態で、そういった眠くなるタイミングを迎えると、長くうたた寝をしてしまうおそれがあります。このような流れでうたた寝をしてしまうと、眠くなる物質であるアデノシンを浪費してしまい、より夜に眠れなくなってしまいます。
きちんと仕事のリズムに復帰をするために
まずはいつもの時間に起きて朝日を浴びる
何よりもまずは、休日最終日に、仕事の日ならばいつも起きる時間に起きるようにしましょう。例えば、仕事の時はいつも7時に起きている方は、休日最終日だけ7時に起きるようにしましょう。そして、朝日をしっかり浴びましょう。カーテンを開け、窓辺でしばらく過ごすようにしましょう。さらに、スマホでニュースやSNSを確認するのもよいです。とにかく身体を起こし、動いたうえで、目に光を入れるようにしましょう。そうすることで、体内時計が整っていきます。
昼寝は厳禁
上述のように、昼寝をしてしまうと夜に寝られなくなってしまうので、絶対に寝ないようにしましょう。特に横になると、多少眠気が来た程度でも寝てしまいますので、絶対に横にならないようにしましょう。午前中は、眠気覚ましのために、コーヒーや紅茶などのカフェインの入った飲み物を飲んでも良いです。また、アルコールが入ると眠くなってしまう方は、休日最終日だけはお酒を飲まないようにしましょう。
夜はゆっくり風呂に入ろう
夜はゆっくりお風呂に入りましょう。快眠のために効果的な入浴方法は「これでぐっすり!睡眠の質を高める入浴方法・タイミングとは?」を参照してください。深部体温が下がると眠くなりやすいですが、きちんと風呂に入ることで、一旦深部体温があがり、その後下がっていくので、寝つきやすくなります。
最後に
以上、寝正月からきちんと仕事に戻るための注意事項でした。正月のような長期休暇だと、ついついゴロゴロして、寝る時間が増えてしまい、社会復帰が難しくなってしまうので、最終日くらいは、本記事のように過ごして、休み明けにはしっかり仕事をするようにしましょう。