睡眠時間確保で感染症を予防しよう!

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細菌やウイルスによる感染症を防ぐためには、適切な睡眠が大きな役割を果たします。本記事では、睡眠と免疫力の関係について、ご説明します。

睡眠不足は感染症リスクを高める

睡眠不足だと感染症にかかりやすくなる

細菌やウイルスによる感染症にかかる、とは、口や鼻などから細菌やウイルスが体内に入り込み、細胞が侵されてしまうことですが、手洗い・うがいやマスクの着用、人込みにいかない、などの予防策をどんなに講じていても、細菌やウイルスに触れてしまうリスクをゼロにすることはなかなか難しいものです。仮に睡眠不足の状態で、細菌やウイルスが体内に入ってしまった場合、適切な時間に比べ、感染症にかかるリスクが高まってしまいます。あるアメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校が2015年に発表した論文では、被験者を睡眠時間別に4つのグループ(5時間未満、5~6時間、6~7時間、7時間以上)にわけ、風邪ウイルスにさらすという実験を行い、5日後に結果をみたところ、短い睡眠時間であるほど、風邪の発症者割合が高い、という結果が示されました。このように、十分な時間の睡眠をとらなければ、風邪等の発症リスクが高まってしまいます。

睡眠不足はワクチンの効果も弱める

「私は予防接種したから大丈夫!」と思っている方も睡眠不足には要注意です。フランスのリヨン大学が2002年に発表した論文によれば、健康な男女を、一方は14日間毎日7.5時間~8.5時間の睡眠をとるグループ、もう一方を前半の7日間の睡眠時間を4時間、後半の7日間を12時間とするグループの2つに分け、開始4日目にインフルエンザの予防接種を行い、14日目にそれぞれのグループの被験者の抗体の出来具合を調べたところ、毎日7.5~8.5時間寝ていたグループの方が、前半4時間後半12時間のグループに比べて抗体が多く確認できました。このように、1週間ほど睡眠不足状態に陥るだけで、ワクチンの効果を弱めてしまうのです。

睡眠と感染症

不眠だと免疫細胞の働きが低下

睡眠不足だと感染症にかかるリスクが高まってしまうのはなぜでしょうか。人間の身体には免疫細胞があり、細菌等の攻撃に対し防御を行っていますが、不眠状態が続いてしまうと、自律神経のバランスが悪くなり、免疫細胞の働きが低下してしまいます。すなわち、毎日適切な睡眠時間を保っている人であれば、細菌やウイルスにさられても、免疫細胞の働きにより、一定程度感染を避けることができますが、不眠状態が続くことによって、身体の防御力が下がった状態になるため、身体が細菌やウイルスとまともに戦うことができず、感染するリスクが高まってしまうのです

細胞の修復が遅れる

細胞は新陳代謝によって絶えず破壊と修復を繰り返していますが、このうち修復に関して成長ホルモンが非常に重要な役割を果たすことはよく知られています。この成長ホルモンは、睡眠開始後、最初の深いノンレム睡眠のときに最も多く分泌されます。もし、深い睡眠に入らなかった場合や深いノンレム睡眠の途中で起きてしまうような場合は、十分な量の成長ホルモンが分泌されず、細胞の修復が遅れてしまいます。細菌やウイルスに細胞がおかされると、細胞は傷つきますので、その修復が遅れると、回復も遅くなってしまいます

きちんとした睡眠をとろう

睡眠時間をきちんと確保

上述のように、不眠状態が続くと感染症にかかるリスクが高まりますので、睡眠時間はきちんと確保するよう努めましょう。7.5~8.5時間を目安に睡眠をとれるとよいかと思います

夜は働かずにリラックス

テレワークなどで家でも仕事ができてしまうと、ついつい夜遅くまで仕事をしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、できる限り、夜に仕事をするのはやめましょう。頭がさえてしまうことで寝つきづらくなってしまいます。(参照:「快眠の基本-寝室に仕事は持ち込まない」)

4最後に

睡眠不足は感染症にかかるリスクを高めます。毎日きちんと7.5~8.5時間は寝るよう、意識的に行動を変えていきましょう(参照:「快眠のための1日の過ごし方)。