皆さまは、どのような服装で寝ているでしょうか。何を着ても同じなように思われるかもしれませんが、意外と差が出てきます。そんな寝るときの服装について、お教えします。
パジャマ選びに重要な3つのこと
軽さは重要
重要事項の1つ目は軽いことです。人は寝ている間、多少なりと寝がえりをします。寝がえりは、寝ている間の体重分散や熱の発散に重要な意味を持ちます(詳しくは「寝がえりにどんな意味があるの?」参照)。そして、軽い服装ですと寝がえりに無駄な体力を使わず、寝がえりがしやすくなります。寝がえりに体力、といわれてもピンと来ない人も多いかもしれませんが、ある程度消費します。
通気性、吸湿性の高いパジャマで体温調整をスムーズに
次に重要なのは、通気性・吸湿性が高いことです。快眠には体温調整が重要なことは体温と睡眠に関する記事で述べたとおりですが、その体温調整のためには通気性や吸湿性が重要です。通気性が高ければ、余分な熱を逃しやすく、深部体温が高くなりすぎるのを防げます。吸湿性が高ければ、汗を吸い、不快感をさけるだけでなく、これも熱を逃がしたり、汗のせいで急激に冷えるといったことが少なくなります。
締め付けはNG
最後に、手首や足首が狭くなっていたり、中にゴムがあって肌と密着してやすくなっているような、締め付けのきつい服装はNGです。通気性が下がってしまうほか、締め付けられることで血流が悪くなってしまい、熟睡度が下がるほか、朝起きた時のむくみの原因になってしまいます。
ベストな寝るときの服装
ジャージやスウェットよりパジャマ
普段寝るときの服装といえば、パジャマだったり、スウェットだったり、学生時代のジャージだったり、着古したTシャツだったりすると思います。何を着ようと同じに思われるかもしれませんが、快眠のためにはパジャマが一番です。というのも、パジャマは寝るための服として作られているだけあって、上述のような、軽さ・通気性・吸湿性を有しているものが多いためです。
麻や綿製のものがよい
材質としては軽さや吸湿性、通気性などを考えると、麻や綿を素材として使っているものがよいでしょう。いずれも軽く、吸湿性や通気性は高いので、快適に眠りやすいです。一方で、ポリエステル100%は避けた方がよいでしょう。ポリエステルは軽いですが、吸湿性が低く、ムレる可能性が高いので、寝ている間の不快感が高まる可能性が高いです。その他の化繊素材も、同様です。
靴下はNG
冷え性の方を中心に、靴下を履いて寝る方がいらっしゃるかもしれませんが、就寝中の靴下はNGです。靴下のゴムの締め付けにより、足の血流が悪くなってしまい、熱発散がされづらくなって、暑くなってしまうので、途中で起きてしまったり、熟睡できなかったりしてしまいます。
冬場でも着込まず、毛布や掛布団で調整
軽かったり、通気性や吸湿性の高い服は夏場であれば、特に問題ないですが、冬場だと寒いように思うかもしれません。特に、真冬の寒い時期などは着込みたくなってしまいがちです。しかし、どんなに寒くても寝る際に厚着になるのはNGです。外気がどんな状況であろうと、軽さ、通気性・吸湿性の高さ、締め付けのゆるさは確保しておきましょう。そして、寒い場合は毛布を一枚増やしたり、掛布団を保温性の高いものに変えたりして、調整するようにしましょう。
最後に
意外と重要なパジャマ選びの観点、いかがでしたでしょうか。服装に気を使うだけでも、少し快眠に近づきます。好きな柄のパジャマを着ることで気分もよくなりますし、これからはパジャマ選びにこだわってみてはいかがでしょうか。