聞いたことはあるけど、なんだっけ?レム睡眠とノンレム睡眠とは?

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読者の皆さまは、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。聞いたことはあっても、何なのかよくわからない方も多いかもしれません。今日は「レム睡眠」・「ノンレム睡眠」について、詳しく説明していきます。

レム睡眠・ノンレム睡眠って何?

レム睡眠・ノンレム睡眠の「レム」ってどういう意味?

そもそもレム睡眠・ノンレム睡眠の「レム」というのは、Rapid Eye Moving(=急速眼球運動)の頭文字をとった言葉です。つまり、睡眠中に、眼球が急速に動いている状態をレム睡眠動いていない状態をノンレム睡眠といいます。

人は寝ている間、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返している

通常、まず、寝付いた当初は眠りが深くなっていき、ノンレム睡眠に入ります。そのあとレム睡眠→ノンレム睡眠→レム睡眠…と朝までこの繰り返しが続きます。起床時刻が近づいてくると、そこまで深くならず、レム睡眠の時間が長くなっていきます。一晩でのレム睡眠・ノンレム睡眠の出現率の割合はおよそ1:3と考えられています。

レム睡眠について、詳しく知ろう!

レム睡眠中、脳と身体はほぼ遮断されている

レム睡眠中の脳波を計測した研究によれば、レム睡眠中、脳内でしばしば電気信号が発生していますが、脳が働いているにもかかわらず、身体はほとんど動きません。身体が活動しないのは、脳から出力される情報は脊髄で遮断されているためです。また、感覚系から脳へ送られる情報も大脳の視床という部分で遮断されているため、レム睡眠中は多少の音や振動は感知しません。また、レム睡眠中の自律神経系の働きですが、交感神経系・副交感神経系ともに大きく変動しています。

レム睡眠の役割とは?

レム睡眠中の脳や身体の状態がわかったところで、レム睡眠の役割についてみていきたいところでしたが、実はまだ各種研究をもってしても解明されていません。そのため、現在活発に研究されているようです。ただ、上述のような身体の動きから、身体の休息時間という意味をもつ可能性は高いと考えられています。

レム睡眠と夢

レム睡眠中の最大の特徴といえば、ノンレム睡眠とは異なり、最中に夢を見ることです。この夢を見るメカニズムもまだ解明されていませんが、一つ明らかになっているのは、レム睡眠中の眼球の動きと夢の内容は関係ない可能性が高いということです。

ノンレム睡眠について、詳しく知ろう!

ノンレム睡眠には4段階ある

ノンレム睡眠には、計測される脳波によって、第一段階から第四段階まであります。第一段階は、いわゆる「うたたね」レベルです。自分でも気づかないくらいの一瞬のあいだ、寝落ちしてしまった経験があるかもしれませんが、これが第一段階のノンレム睡眠です。第二段階は、眠りが深くなり始めて、首を保つのが難しくなり、こくりこくりとなる、いわゆる「船を漕いでいる」状態になってきます。第三段階・第四段階は、完全に熟睡している段階で、「深睡眠期」と呼ばれます。また、脳波の周期がかなり小さくなるので、「徐波睡眠」とも呼ばれています。

ノンレム睡眠中、私たちの身体はどうなっている?

レム睡眠では、頭は働いているが、身体への信号は遮断されている状態だと述べましたが、ノンレム睡眠中は、身体への信号は遮断されないものの、脳の活動が、一部の部位を除き減少していき、休息モードに入っていきます。また、自律神経系も、ノンレム睡眠では、副交感神経系が活発になっており、心拍数や血圧等も下がっていきます。ただ、脳から身体への信号が遮断されているわけではないので、第一段階のノンレム睡眠の時のようなまだ浅い段階では、筋肉の緊張は保たれています。第一段階のノンレム睡眠では、緊張状態が一時的に保たれていることで、座った姿勢を保ったまま寝ていられるのです。第二段階へと入り深くなっていくと徐々に筋肉の緊張が緩和されていくので、こくりこくりとなるのです。

ノンレム睡眠の役割

ノンレム睡眠中の脳内では、日中活動的に動いた部位ほど活動が低下しています。このことから、ノンレム睡眠は脳の疲労回復の時間と考えられます。なお、脳内全体が一斉に休息モードに入るのではなく、覚醒時の活動具合によって休息を必要とする部位ごとに休息モードに入るので、「ローカルスリープ(局所睡眠)」と呼ばれることもあります。

最初のノンレム睡眠のときに成長ホルモンの分泌が最大に

人間は寝始めると、最初にノンレム睡眠に入っていきますが、この最初のノンレム睡眠が一晩の睡眠の中で最も深くなります。そして、この間、成長ホルモンが最も多く分泌され、正常な代謝等を促進させます。最初のノンレム睡眠の間に音や光といった外的要因などで起こされたり、深さが十分でなかったりすると、成長ホルモンが十分に分泌されなくなってしまい、疲れが取れにくくなってしまいます。したがって、最初のノンレム睡眠は絶対に邪魔されないようにする必要があるのです。

最後に

以上、レム睡眠・ノンレム睡眠について説明してまいりました。最初のノンレム睡眠をきっちり確保すると、よりよい睡眠生活を送れるかもしれません。