冬の快眠に欠かせないのが掛布団。本記事では、掛布団の選び方、素材ごとの特徴をご紹介します。また、お手入れ方法もご紹介します。
掛布団を選ぶ際に注意するポイント
保温性は高い方が良い
掛布団に求められることとして最重要なのが、保温性です。そもそも掛布団は、気温が低くても布団の中で暖かく快適に寝るためのものですから、当然ですね。
軽さも重要
次に重要なのが軽さです。重いと寝がえりを打ちづらくなってしまいます。「寝がえりにはどんな意味があるの?」でも述べましたが、体重が身体の一部箇所ばかりにかかるのを防いだり、熱を発散する意味があり、快適な睡眠には寝がえりは不可欠なものです。
吸湿性・放湿性はともに高い方が快適
また吸湿性や放湿性も重要です。暖かい掛布団の中では少なくともコップ1杯の汗をかきます。これが布団の中にこもってしまっては湿度があがり、蒸し暑くなってしまうので、布団が吸い、そして外に放出していかないといけません。放湿性に関しては、お手入れの面でも重要です。というのも、放湿性が低い布団はこまめに干さなければカビやダニの温床になりやすいためです。
素材別の特徴
羽毛・羽根
羽毛や羽根は、ダウンやフェザーと呼ばれる水鳥の羽や毛から作られます。ダウンとは水鳥などの胸部の毛であり、軸はなく、タンポポの綿毛のようにフワフワしています。フェザーは翼部分の毛であり、軸があります。赤い羽根募金でもらえる羽根をイメージしてもらえれば、間違いありません。ダウンの方が、フェザーに比べて圧倒的に空気を含みやすいです。ちなみに、羽毛布団と羽根布団の違いはダウンが50%以上だと羽毛布団、ダウンが50%未満でフェザーが50%以上となると羽根布団というもののです。保温性・吸湿性・放湿性全てが高く、それでいて軽いです。特に、羽毛布団の方が、ダウンが多いため、保温性・吸湿性・放湿性が羽根布団より高いです。一方で、全般的に価格が高い(当然羽根布団より羽毛布団の方がさらに高い)のが難点です。また、天日干しに向かないということもあり、お手入れはやや面倒かもしれません。
綿
綿も古くからなじみのある布団の素材です。保温性・吸湿性は高く、価格も安めのものが多い点がよさですが、放湿性は高くないので、こまめに干す必要があります。またやや重いものあり、そのあたりもデメリットかもしれません。
羊毛
羊毛(ウール)は保温性・吸湿性・放湿性が非常に高いのがメリットです。一方で、価格も高く、また他の素材に比べて重いです。また羊毛布団も羽毛・羽根布団と同様、天日干しに向かないので、お手入れがやや面倒になります。
ポリエステル
化学繊維の代表格であるポリエステル製の布団は、保温性・吸湿性・放湿性全ての面で、他の素材を下回ります。一方で、軽いものが多く、価格は基本的に安いです。他の素材に比べてダニやホコリも湧きやすいので、安いものを一定期間で買い替えるような形がよいかもしれません。
掛布団のお手入れ
きちんとカバーをかけよう
多くの人がそうしているとは思いますが、掛布団にはカバーをかけてから使うようにしましょう。上述のように寝ている間にコップ1杯以上の汗をかくので、それを掛布団がそのまま吸ってしまうと、ダニなどが繁殖しやすくなってしまいます。カバーをかけていれば、きちんとカバーを洗濯すれば、ある程度ダニなどの繁殖は防げます。「ぐっすり寝たければ寝室を清潔に保とう!」でもシーツや枕カバーを週1回洗濯すべき、と述べましたが、掛布団カバーも週1で洗濯するようにしましょう。また、できれば毎朝除菌スプレーを噴霧するようにしておきましょう。
最低月1回は干そう
掛布団自体も最低でも月1回は干すようにしましょう。急な雨が心配で外出する日に布団を干せない、という方も、窓際の日があたるところに広げておいておくだけでも構いません。天日干しに向かない素材の場合は、月1回陰干しするようにしましょう。
最後に
以上、掛布団を選ぶ際に注意すべき点、素材別の特徴、お手入れの方法について、紹介してまいりました。是非参考にしてみてください!